北のいわしノート

21世紀の青島幸男(政界以外)を目指している七代目立川談志かぶれの戯言

「スナック非常口」Vol.6『ヨノナカバカナノヨ』

スナック非常口:看板

ママ「今夜はどうしてなのか『ヨノナカバカナノヨ』が脳内無限ループしているのよ。あら?表現が古いわね、蛇、蛇、ヘビーローテーション?」

学者「ママ、まだ古いよ。『現世』では『パワープレイ』と呼ばれているらしいよ」
芸人「オレにはよ、多分”さだ”の歌だと思うんだけど『怖いねと振り返ったら画面は笑いに変わってた』が壊れた8トラカセット状態で繰り返されてるぜ」
学者「君たち、1957年(昭和32年)に大宅壮一がテレビの影響について『一億総白痴化』と警鐘を鳴らしたって話を知っているかい?」
芸人「なんだよ、また学者の野郎はインテリのフリか?」

ママ「ヤツは今回ワタクシ達に何を語らせたいのかしら」

🟢 🟢 🟢 🟢 🟢

学者「今回は僕がヤツの代わりに説明しよう。ヤツは『一億総白痴化』を超えた『グローバルな八十一億総白痴化論』をぶちかまそうとしているんだよ」
芸人「それ、デカすぎやしねえか?ヤツの手に負える範囲だと思えねえんだけどな」

ママ「いいんじゃないの?ヤツは手に負えなくなったらスタコラサッサと逃げるタイプだから」

🟢 🟢 🟢 🟢 🟢

学者「まぁ、いつものように、唐突ながら話を始めようじゃないか。最近は放送局のドキュメンタリー部門が、まるで独立したかのようなスピンオフを・・・いや、やめておこう」
芸人「そういえばな?オレって映画のエンドロール見るのが好きだからよお、テレビでもつい見ちまうんだ。そしたら最近、制作に知らねえ名前がやたら出てくるんだよな」

ママ「ワタクシってば本編が終わった途端に『次のこと』に意識どころか行動が行っちゃうのよね。というか、忙しくてそうせざるを得ないのよ。エンドロールってオマケだと思っていたわ」

🟢 🟢 🟢 🟢 🟢

芸人「それが狙いなんだよ多分な」
学者「芸人君、相変わらず毒舌が鋭いね。さすがは1970年台に『黄泉の国』に昇ってきた”らしい”だけあるよ」

ママ「だから今夜『ヨノナカバカナノヨ』がワタクシの中で脳内無限ループ、あら、また古い言葉使っちゃったわ・・・パワープレイしてたのね?」

芸人「多分な。それって結局、『シチョウシャバカナノヨ』っていう放送局側の無意識の視点が、うっすら滲み出ちまってるってことじゃねえのか?」
学者「それ・・・言っちゃったね」

ママ「あら、急に空気がヒンヤリした気がするわ。夏はまだ先だから冷房入れてないわよ?」

学者「ここ『黄泉の国』に来ると、そういうのが“見えちゃう”んだよね。いいんだか悪いんだかわからないけどさ」
芸人「オレぁ、見えない方が幸せだったなんて思ったことは一度もねえけどな。バカにはなりたかねえ、ってのだけは昔から思ってるぜ。だってよ、オレはな?タコだってハザマだってシムラだって『真面目にバカを命懸けで演じてた』ってのを知ってるからな。奴らも『黄泉の国』に昇ってきて気楽に暮らしてるらしいぜ」

🟢 🟢 🟢 🟢 🟢

学者「それはそうとメディアの『DOGE』に対する取り扱いが『シチョウシャバカナノヨ』を象徴しているだろ?」

ママ「えっと、アメリカの”政府効率化省”だったかしら?」

芸人「それがな?奴らの狙いなんだよ。オレは信頼していないから”参考程度”にしか見ねえけど日本のWikiなんとかではそう説明しているが、アメリカのWikiなんとかでは全く違うと言ってもいい説明をしているぜ」
学者「芸人君、やっぱり君の目は侮れないよね」

ママ「あら、今回はワタクシが『トボケ役』なのね。まぁ、演じてみるわよ」

芸人「オレに言わせりゃ、あれは“ドジ”そのものだな。もしくは、“グーフィーぶったトランプの犬”ってとこか?よく吠えるけど中身は空っぽってな」

ママ「嫌だわ、なんだか妙に納得しちゃった。そうしたら『総合』のニュースって何か『地政学的意図』があるってことかしら?」

芸人「そうだよメディアの奴らは『見る側が表面しか見なくなった』のを利用し始めたってことだな」
学者「芸人君、毒舌に拍車がかかっているけれど、的を射ているとしか言いようがないね

ママ「ねえ、あなた達。ワタクシの目をさまさせてくれないこと?」

🟢 🟢 🟢 🟢 🟢

学者「思ったんだけどね?今夜の台本っていつもと違わないかい?」
芸人「そうだな、いつもは『モーツアルト方式』だが、どうやら今夜の台本は『ベートーヴェン方式』みてえだ」

🟢 🟢 🟢 🟢 🟢

バレましたか?

🟢 🟢 🟢 🟢 🟢

芸人「わからねえわけがねえじゃねえか。オレが一番ヤツ、いや、オメエに操られてんだからな」

ママ「まぁまぁ、芸人ちゃん落ち着いて?こないだ芸人ちゃんが自分で言ってたじゃない?『与えられた台本を忠実ながら自分なりに表現する』ってね。あら?少し端折ったかしら?それにヤツが出てくる前に芸人ちゃんが言った例えなんて、誰がわかるのよ」

学者「いや、それくらい端折らないと冗長になるね。スクロールしきれなくなるよ。あ、僕もやられてる」
芸人「ってことはあれか?いつだったかの『ABC詐欺』みたいな話か?」

ママ「あら、芸人ちゃんてば見かけによらず記憶力がいいのね」

学者「ママ、芸人君を侮っちゃいけないよ。表向きには芸人を装っているけれど、僕よりずっと・・・」
芸人「チッ、学者ヨォ、そんなにおだてても何も出ねえぜ?」

🟢 🟢 🟢 🟢 🟢

ママ「ねえ、この話って『終わり』はあるの?」

学者「どうだろうね」
芸人「なんか少し前に聞いたセリフだな。『終わり』ってものがあるとすれば『始まり』がいつなのかもわかってるはずだろ?」

ママ「だから脳内無限ループ・・・いやぁね、パワープレイなのね」

芸人「そうよ。今の地政学を見てみろよ。違う意味でのパワープレイをやってんじゃねえか?」
学者「芸人君、そのまま突っ走ってくれたまえ」

ママ「ワタクシ達って何を見せられているのかしら」

芸人「まぁな、ここ『黄泉の国』にいる限り、『現世』より少しは影響を受けずに俯瞰できるってわけじゃねえか?」
学者「芸人君、そのまま突っ走ってくれたまえ」
芸人「学者ヨォ、また同じ答えだぜ?コピペか?」

ママ「やめましょうよ、そのやりとり。もうヤツも飽きてきているはずよ?」

🟢 🟢 🟢 🟢 🟢

芸人「つまりな、過ぎ去ったことに対しては『ニヒリズムかつシリアス』に見てだな、これからのことに対しては『リアリズムかつアイロニカル』に見なきゃなんねえってことだよ」
学者「芸人君。わからなすぎるよ。それじゃ僕にもママにも、そしてブログの読者さんにもわからないよ」
芸人「じゃぁ平たく言うか?『今しか見る必要はない』のかもしれねえ、いや『今をもっと多角的な視点から見るべきだ』ってことよ」

ママ「余計にこんがらがってきたじゃない?芸人ちゃん、少し休みなさいよ。ほら、いつの間にか芸人ちゃんの後ろにソファーと毛布が置かれているわよ?ふわふわのクッションと一緒にね」

🟢 🟢 🟢 🟢 🟢

ママ「学者ちゃん。芸人ちゃんが眠っている隙に秘密のお菓子を出してあげる」

学者「なんだい?僕まで眠らされるのはごめんだよ。さっきママが芸人君のグラスに何かを数滴たらしたのを僕は横目で見ていたからね」

ママ「大丈夫。ほら見て?このピンポン玉を緑色にしたようなもの。これ、羊羹なのよ?まりも羊羹ですって」

学者「ほほう。爪楊枝がついてるね、あっ!突いたら飛んでっちゃったじゃないか」

ママ「だめよ、ワタクシが食べ方を説明する前に突いちゃ。学者ちゃんって論理派だと思っていたら、意外と食べることに対しては本能的なのね」

🟢 🟢 🟢 🟢 🟢

芸人「ん・・・・・?いつの間に寝てたんでえ?」

ママ「あら芸人ちゃん、もう起きたのね。もう少しお飲み物にお薬たらしておくべきだったわね」

学者「芸人君が暴走していたから、ママが心配して寝かせたんだよ」
芸人「暴走?オレが?なんの話でえ?」

ママ「さあ、どこから話をし直す?お二人さん、どっちが喋る?ヤツ任せは御法度よ?」

学者「ここまでみたいだね。今ヤツが逃げていく背中が見えたよ」
芸人「メモを落としていったね?」

ママ「これURL埋め込んでるんじゃない?ヤツのことだから『謎めいた重要なメッセージ』かもよ?リンク先を見るべきね?」

【メモ】

🟢 🟢 🟢 🟢 🟢

制作して参加しているグループ